はじめに(基礎知識と心構え) |
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あー文字ばっかりでうっとうしー、と思わないでとりあえず読んでください。次の題目からは、イメージがあります。 |
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基礎知識 |
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染付を行うにあたって、その技法と筆、絵具について少し説明します。まず、筆の種類について。たいていの柄や絵はこの4種類の筆で何とかなります。(呼び方は色々あるので、形で判断してください。)左(下写真)から順に、面相(めんそう)・・・細線用。付けたて・・・太線、その他オールマイティ。刷毛(はけ)・・・刷毛目。ダミ筆・・・ダミ(塗りつぶし)。でも、絵付け体験場に「マイ筆」を持ち込む人はいないと思うので、その場にある筆を使うしかありません。「面相」と「付けたて」くらいは必ずあります。この2本を利用して染付をしましょう。次に絵具ですが、「呉須・呉州(ごす)」を使用します。これは、コバルト化合物を含む鉱物を細かく砕いて、その窯独自の調合をしたものです。一般に染付の色は、描いた後にかける釉薬や、素地、焼成温度によって変化します。ですから、その窯のサンプルをみて、どんな色に仕上がるか想像してください。また、絵具の濃度によっても染付の表情は変わってきます。が、窯の関係者以外の人が濃度をいじるのは危険です。その絵具を日常的に使用している人だけが望みの濃度を知っています。あるものを使うのが無難でしょう。![]() |
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心構え |
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染付は素地をキャンパスとするお絵かきです。キャンパスの片隅にすばらしい絵を描いても、全体のバランスが悪ければ見栄えが良くありません。反対に、よーくみると、へたっぴーだけど、全体では非常に味わい深いという絵もあります。目指すは絶対後者です。模様で埋め尽くせ!という意味ではなく、常に全体のバランスを考えるということです。絵付けをしたことがある人ならわかると思いますが、素地はとても吸水性があり、ゆっくり描いていると筆がくっついてしまいます。また、書き損じも修正できません。ですから、ついつい、素地を覗き込んで息を詰めて描き続けてしまいがちですが、ちょっとまって!。職人さんはすべての絵柄が頭の中に入っているから、描きつづけられるのです。そうでない人は、常に全体のバランスを考えて、すばやく&ゆっくりで描き進んでいきましょう。もし、失敗してしまっても慌てない。そこからまた、新しいアイデアで楽しく書きつづければいいのです。それでは、線の描き方に進みましょう。 |
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1.はじめに(基礎知識と心構え) 2.線を描く 3.柄を描く 4.モノを描く 5.さあいってらっしゃい |
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